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「共通テスト」記述式、これで自己採点はバッチリ!?

現行の大学入試センター試験に代わって2021(平成33)年1月から導入される「大学入学共通テスト」では、国語と数学で、記述式問題を出題することになっています。しかし、正解・不正解が明らかに判断できるマークシート式と違い、受験生にとって、自己採点が難しいかもしれません。
大学入試センターは、11月中に行われた共通テストの試行調査(プレテスト)に合わせて、自己採点の参考動画(ユーチューブ)とワークシート(PDF)を、ホームページに載せています。どうやら同調査の対象者や、共通テストを受験する学年(現在の中学3年生以下)はもとより、すべての受験生にとって参考になりそうです。

高校側の不安に応えて

記述式問題は、思考力・判断力・表現力を問うために出題されるものです。採点に当たっては、各問題に示された正答の条件をもとに、解答類型(正誤)を判断します。
しかし、自信を持って自己採点ができなければ、受験生には不安がつきまとってしまいます。それは高校側も同様で、全国高等学校長協会の調査によると、普通科高校長の7割が公平に採点されるかどうかに不安を抱いています。採点自体の公平性はセンターでしっかり担保してもらうとして、受験生も、より正確に自己採点できれば、安心して志望校に出願することができるでしょう。

共通テストをめぐっては、2017・18(平成29・30)年度に試行調査を、19(同31)年度に確認プレテストを行い、出題と採点に関する課題を解決しながら、本番の共通テストを完璧なものにしていきたい考えです。参考動画とワークシートは、2017(平成29)年度試行調査のためにアップしたものですが、そこからは、もっと多くのことが学べそうです。

新タイプ問題、センター試験の受験生も注目を

まず動画では、共通テストとは何かを、「学校で学んだことを、学習や生活のさまざまな場面で幅広く使えるようになっているかどうかという評価を、今まで以上に重視していくことになります」などと、簡潔な要点で紹介しています。
さらに、現行のセンター試験を受ける受験生(現在の高校1年生以上)にとっても、共通テストの趣旨を理解することは無駄ではありません。「実は、新しいタイプの問題を出題する傾向は、既にいろいろな入試で始まって」(動画の解説)いるからです。

センターの大杉住子審議役(前文部科学省教育課程企画室長)は、9月に行われたシンポジウムの中で、入試で出題される問題は「大学の教育理念や大学入学時点で求める力はどのようなものか、というメッセージ」だと指摘し、共通テストでも、問題が解けるような勉強をしてもらうことを通じて、大学教育の基礎となる力の育成につなげるとともに、新学習指導要領(高校は2022<平成34>年度の入学生から全面実施)で目指すような「未来の創り手となる力」の育成にもつなげたい……と意気込みを語っていました。

本番では、必ずしも試行調査の通りの出題傾向になるとは限りません。そのことも、参考映像では強調しています。しかし大事なのは、なぜセンター試験ではなく共通テストにするのか、記述式でどんな力が問われるのかという「メッセージ」をきちんと受け止め、そこで求められる力を付けるために努力することです。点数を取るための試験対策ばかりに気を取られていては、共通テストばかりでなく、入学後の大学教育に対応することもできない……と言っても、過言ではなでしょう。

(筆者:渡辺敦司)

※大学入学共通テスト 自己採点の参考動画・ワークシート
http://www.dnc.ac.jp/corporation/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/video.html

※大学入試センター・シンポジウム2017
http://www.dnc.ac.jp/news/20171012-01.html

[Benesse教育情報サイト:教育ニュース 2017年12月04日 (月) 0時00分]

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