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登園拒否はなぜ起こるの?原因と改善について考える

幼稚園や保育園に楽しく通い始めたと思っていたら、「行きたくない!」と駄々をこねられて、不安な気持ちになったという保護者もいるのではないでしょうか?「楽しく通って欲しい」「お友達と仲良く遊んで欲しい」というのは、どの保護者にも共通する願いです。
そこで、園への登園を渋ったり、登園を頑なに拒んだりするようになる「登園拒否」は、なぜ起こるのか、その原因について考えていきましょう。登園拒否をなくすための改善方法も、保育士として15年以上、保育業務に携わってきた監修者・市川由美子さん監修のもと、併せてお伝えします。

子供が登園拒否をする原因

子供が、幼稚園や保育園へ登園したがらない、「行きたくない!」と主張する「登園拒否」は、年齢や、新学期など環境が変化するタイミングによっても原因が異なります。そこで、年齢による違いと原因を探ってみましょう。

◆年少児の場合の登園拒否とは?
年少児の場合、今までずっと保護者と一緒の時間を過ごしているお子さまも多く、初めて集団の中での生活を送るという子供たちが大勢います。そのため、入園して間もない頃は、「保護者と離れたくない」「保護者が恋しい」という気持ちから、登園拒否を起こすことがあるのです。

また、初めての集団生活の中で、友達との関わり方が分からず、物を取り合って喧嘩をしたり、自分の主張を通したいという思いから、トラブルを起こしたりすることも。
その他に、両親や祖父母など、知っている人ばかりいる家庭中心の生活から、初めて出会う人が大勢いる新しい環境の中で、「先生が怖い」「関わり方が分からない」と不安を感じることがあります。今までの自分中心だった世界が、大きく変化することで、不安でいっぱいの気持ちとの葛藤にお子さまの小さな心が耐え切れず、登園拒否という形になって現れることがあるのです。

◆年中児・年長児の場合の登園拒否とは?
集団生活を1年から2年経験している年中児・年長児でも登園拒否を起こすことがあります。年少児で多く見られる登園拒否の原因に加えて、「朝の早起きをしたくない」「給食を食べたくない」などという、園生活への慣れから起こるケースです。

年齢が上がるにしたがって、取り組み内容も複雑化するため、周りの友達との能力の差に気づくようになるお子さまもいます。そして、苦手なことが出てくることで、自分への自信ややる気を失い、登園拒否を起こすこともあります。また、気の合う友達ばかりではないことも年齢を重ねるにつれて知るようになり、「苦手なお友達がいるから行きたくない」という登園拒否も挙げられます。

その他、年齢に関係なく、弟や妹が生まれたことで、保護者を独り占めできなくなる不安から「赤ちゃん返り」を起こして登園拒否に発展することもあります。

登園拒否の現れ方としては、ただ「行きたくない」と拒絶するだけではなく、腹痛や発熱といった体調不良などを訴えることもあります。

登園拒否を乗り越えたい!注意するべきポイントは?

保護者なら誰しも、早く登園拒否が終わって、楽しく園生活を送って欲しいと考えます。無理矢理連れて行く前に、まずはお子さま自身が、「どうして園に行きたくないのか」という理由を、お子さまを叱らず、根気強く探ってみましょう。叱ることは、お子さまの心を余計に委縮させ、本音で話しにくくさせてしまうことになり、登園拒否の問題を解決することから遠のいてしまいかねません。

もし、理由が「なんとなく行きたくない」という漠然としたものであれば、気分で行きたくないと言っているだけの場合も考えられます。その場合には、園に連れて行くようにしましょう。
登園後は、「さびしい」「保護者といたい」という思いが増してしまうこともあるので、いつまでも保護者の姿を見せていないで、すぐに帰るようにします。そうすることで、お子さまの気持ちを家庭から園生活へと切り替えやすくしてあげることができるのです。聞き出した理由の中で、いじめなどのどうしても通えなくなるような理由でない限りは、基本的に園に連れて行き、先生に任せる方がよいと考えられます。

登園拒否をなくすための改善方法をお教えします

登園拒否をなくすために、まずはお子さまの体調を確認します。体調が悪い時は、誰もが大勢の人がいる環境の中にいるのがストレスになり、苦痛に感じるものです。
「朝ごはんをしっかり食べる」「早寝早起きをする」などの生活習慣の基本を見直して、すっきりとした気分で登園できるように体調管理も併せて行いましょう。そして、登園前とお迎え時、保護者は笑顔を絶やさないように心がけます。保護者が不安そうな顔をして送り出すと、お子さまにも伝わり不安な気持ちになることがあるのです。

また、「頑張ってね」ではなく、「行ってらっしゃい」や「楽しんで」といった、ポジティブな雰囲気を作る言葉を言って送り出してあげましょう。
特に年少の時期や、年中の初めの頃、長期休暇直後などは、保護者との生活を引きずりやすいので、いつまでもお子さまの姿を追うのではなく、先生に任せて保護者はパッと帰るようにします。そして、よほどの理由がない限り、休ませないようにしましょう。長く登園拒否が続く場合や、朝から迎えに行く時まで泣き続ける生活が続くようなら、早い段階で先生と相談しながら原因について探ってみてください。

登園拒否は、新しい環境や人との関わりによる不安から起こるケースが多く、子供が葛藤しながら成長している証拠です。「なぜ園に行きたくないのか」という理由を、じっくり丁寧に聞き出し、お子さまと向き合う時間を作ってみましょう。いつかは必ず泣かずに行けるようになる時がくると願い、笑顔で子供を見送ってあげてください。

[Benesse教育情報サイト:教育ニュース 2018年5月11日 (金) 0時00分]

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