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ほめるのが苦手で、子どもをほめられない[教えて!親野先生]

教育評論家の親野智可等先生が、保護者からの質問にお答えします。

【質問】

自分は年中女子のパパとして、子どもとできるだけ遊ぶなど、かわいがってはいるつもりです。ですが、とにかくほめるのが苦手です。
妻に、「ほめてあげて」と言われても「ほめるのが苦手だから」と言ってしまいます。「すごい。さすが」など、ほめる言葉を口に出して言うのが照れくさいのです。自分の父親もそうでした。

ゆうたろうさん(年中女子)

【親野先生のアドバイス】
拝読しました。

ほめたい気持ちはあるけど、うまくほめられない。
ほめたくないわけじゃないけど、実際に口に出して言えない。
「すごい」「さすが」「えらい」「立派」などと言うのが照れくさい。

このように感じている人はけっこういるようです。
そういう人に試して欲しいのが「承認」という技法です。
これはコーチングの中でとてもよく使われるので、ご存じの方も多いと思います。

承認とは、その人の行動、努力、結果、変化、成長などに気がついて、それを言葉で伝えることです。
その際、「すごい」「さすが」「えらい」「立派」などの評価を加えないで伝えます。

例えばママが美容院に行ったことにパパが気づいたとします。
そのときの言葉として次の2つを比べてみましょう。

A 美容院に行ったね。すごくきれいだよ
B 美容院に行ったね

Aは「すごくきれいだよ」とほめています。
それに対して、Bは特にほめてはいませんが、美容院に行ったという行動に気がついて、それを言葉で伝えています。
これが承認です。

ママにしてみれば、どちらでもうれしい気持ちになります。
特にほめる言葉がなくても、気に掛けてもらえている、気づいてもらえた、認めてもらえた、承認してもらえたというだけでけっこううれしいものなのです。

この反対に、パパが気づいてくれない、あるいは気づいても何も言ってくれないという状態では、不満がたまります。

ということで、ほめるのが苦手な人は、まずは承認から始めましょう。
例えば、次のようなことを言ってあげてください。

朝、起きられたね
顔を洗えたね
歯磨きできたね
こぼしたところを拭けたね
7時前に着替えができたね

うがい・手洗いできたね
靴下を洗濯機に入れてくれたね
給食セットを出せたね
宿題を自分で始められたね
おもちゃを自分で片づけてくれたね

このような言葉を掛けていれば、子どもも「パパはちゃんと見てくれている」「気に掛けてくれている」と感じてうれしくなります。

それに、「承認」には「ほめる」とは違うよさもあります。
それは、承認に心がけていると、子どもをよく見るようになるということです。

「すごい」「さすが」「えらい」「立派」などの抽象的なほめ言葉は、子どもをよく見ていなくても言うことができます。
でも、承認する言葉は具体的でなければならないので、必然的に子どもをよく見るようになるのです。

子どもにとっても、承認の場合は何を認められたかがよくわかります。
逆に、「すごい」「さすが」などとほめられた場合、子どもは何をほめられたのか実はよくわかっていないということもあるのです。

ということで、ぜひ、承認から始めてみてください。

私ができる範囲で、精一杯提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
みなさんに幸多かれとお祈り申し上げます。

[Benesse教育情報サイト:教育ニュース 2018年9月27日 (木) 0時00分]

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