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小学校の教科担任制、どんな仕組み?

1人の先生が専門教科を受け持ち、いくつかの学級で教える「教科担任制」を小学校に導入する検討が、中央教育審議会で始まりました。
先日の関連部合同会議では、既に実施している自治体からのヒアリングが行われ、地域ごとに特色のある取り組みが報告されました。メリットもある一方で、導入に向けた課題も見えてきています。

担任の先生以外からも教わる

小学校では伝統的に、1人の学級担任の先生がほとんどの教科を教える「学級担任制」が取られてきました。子どもたちが自分のクラスの担任の先生に、国語も算数も体育も教わる、という授業スタイルです。
一方、中学校では教科担任制で授業が行われています。1人の先生が特定の教科を受け持ち、複数のクラスを教える方法です。生徒から見ると、国語の時間には国語の先生がクラスにやってきて授業をする、数学の時間は数学の先生に教わる、という方法です。この中学校で取られている教科担任制を、小学校にも本格的に導入するか、議論が始まっているのです。

先日開かれた中教審の関連部会の合同会議では、先駆的に教科担任制を導入している自治体の取り組み事例が報告されました。
兵庫県では小学5・6年生で、教科担任制と少人数教育を組み合わせた「兵庫型教科担任制」を実施しています。全ての教科を別々の先生が教えるのではなく、1人の先生が国語・算数・理科・社会のうち得意とする2教科以上を受け持ち、他のクラスの先生と入れ替えて教える「交換授業」の形を取ります。国語と算数と社会は担任の先生が教えてくれるが、理科だけは隣のクラスの先生が教えてくれる、といったイメージです。算数では先生を1人増やし、少人数授業も実現しました。

その結果、子どもたちは「教えてもらう先生が変わって授業が楽しくなった」「担任以外の先生に気軽に話せるようになった」と前向きな気持ちを持てただけでなく「中学校のようなことを経験できた」と、中学校との円滑な接続にも役立っているといいます。

指導の充実の一方、課題も

横浜市でも、高学年で教科担任制を導入。1学年の中に、学級担任を持たない学年主任の先生を置いて、チームによる学年経営を目指しています。総合的な学習の時間や道徳の授業などは学級担任が受け持ちますが、その他の教科は、学年に在籍する先生全体で分担します。担当を調整するために、学年主任の先生は学級担任を持たずに負担を軽くし、学年全体をマネジメントする役割を担います。

メリットとして、▽学年全体で子どもたちの状況に対応できる▽先生の教科指導の専門性が高まる▽授業準備にかかる時間が減り、授業の質が高まる▽先生方のライフスタイルに合わせたマネジメントができる……などがあるといいます。

会議では、委員から▽時間割の編成や先生の交換はスムーズにいくのか▽配慮が必要な子どもへの対応はできるか▽英語科への対応をどうするか▽勤務校を異動したら指導力が落ちるのではないかーーなど、疑問が数多く出されました。
教科担任制の議論は、始まったばかりです。導入することだけが独り歩きしないよう、その効果だけでなくデメリットや、地域や子どもの実態に応じた課題などを率直に出し合い、議論を深めていく必要があります。

(筆者:長尾康子)

※文部科学省 中教審 新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/083/index.htm

[Benesse教育情報サイト:教育ニュース 2019年8月21日 (水) 0時00分]

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